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深まりゆく秋 ~初秋・晩秋の取り合せ~

2021年秋季特別展
 深まりゆく秋 -初秋・晩秋の取り合せ- 

 

 9月11日 (土)  ~ 12月5日 (日)

[前期:9月11日~10月24日 後期:10月26日~12月5日]
※前期と後期で全面的な展示替を行います  


日本人は季節のうつろいに敏感であるといわれますが、茶の湯もまた殊の外季節感を重要視します。
茶道具だけなく、茶料理や茶菓子にもその季節にふさわしい物を用い、意匠を凝らし、
また茶席で身に付ける着物も季節に応じて替えていきます。
今回の展示ではそのような茶道具における季節感に焦点をあて、
「深まりゆく秋」をテーマに、
前期では残暑のなか涼をよぶ一陣の風にのって届く虫の声、
長寿を願って菊の花をくるむ着せ綿の故事などに思いを馳せる初秋の取り合せ、
後期では夜長の無聊を慰める月の満ち欠け、
川面をはしる楓や山を錦に染める紅葉などを思い描く晩秋の取り合せを試みました。
秋の茶の湯の雰囲気を存分にお楽しみください。

《主な展示作品》

○前期(初秋の取り合せ)
濃茶:伝 源順筆 栂尾切、伊賀瓢形花入、唐物常陸帯茶入、大徳寺呉器、千宗旦作茶杓 等
薄茶:近衞家熙筆 秋日同詠和歌懐紙、五郎左衛門作 菊文花台釜、伊羅保片身替茶碗 銘初雁 等

○後期(晩秋の取り合せ)

濃茶:(重文)清拙正澄筆 秋来偈頌、備前鶴首花入、針屋釜、鼠志野茶碗 銘横雲 等
薄茶:後陽成天皇筆 夜聴水聲、芦屋三光三如釜、黄伊羅保茶碗 銘武蔵野 等
 
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