本文へ移動

展覧会情報

2024年 秋季特別展

2024年秋季特別展
ー多彩な抹茶の器ー 茶入 
 
前期:9月7日(土) ~10月20日(日) 
後期:10月26日(土)~12月8日(日)
※ 10月21日 (月)~25日(金)は展示替のため休館   
 
13世紀の日本に登場した抹茶を入れる器は、茶の湯の成立発展とともに大きく変化します。
茶の湯で呈される茶が濃茶と薄茶に分化すると、抹茶を入れる器も濃茶器と薄茶器に分化し、
主に濃茶では焼き物が、薄茶では塗り物が用いられるようになります。
当初中国産の唐物が主流でしたが、茶の湯人口の拡大と、中国での小壺類の生産停止にともない、
国産、主に瀬戸地方で茶入が生産され、次第に京都など他の地域でも生産されるようになります。
唐物茶入は15世紀頃から形態による分類が行われていましたが、国産の多くを占めた瀬戸茶入では、
生産時期と形態を組み合わせた窯分けと手分けによる分類が行われ、
松平不昧が『瀬戸陶器濫觴』を発刊するにおよび瀬戸茶入の分類法が確立しました。
しかし近年瀬戸地方で発掘調査が進展すると、不昧が行った生産時期分類は否定され、
瀬戸茶入の多くは17世紀前半に生産されていたことが判明しつつあります。
今回はそうした発掘調査結果を踏まえながら、茶入を唐物・瀬戸・国焼に分け、従来の分類には拘らず産地別に展示します。
さらに前期は地階展示室にて多種多様の塗り物茶器も陳列しますので、じっくりご鑑賞・お楽しみ下さい。

***

《主な展示作品》 
[前期]
 種村肩衝茶入・織部茶入  銘 餓鬼腹・仁清 長肩衝茶入  銘 存命・紹鷗在判大棗・利休大棗・
 高台寺蒔絵棗・初代中村宗哲作 凡鳥棗・原洋遊斎作 秋虫尽蒔絵棗 等

[後期]
 上杉瓢箪茶入・長谷川文琳茶入・瀬戸茶入  銘 思河・瀬戸茶入  銘 藻塩・利休茶入  銘 地蔵・
 新兵衛肩衝茶入・北野茄子茶入の次第 等



仁清 長肩衝茶入 銘存命(前期展示)
種村肩衝茶入(前期展示)
瀬戸茶入 銘松島(前期展示)
織部茶入 銘餓鬼腹(前期展示)
原洋遊斎作 秋虫尽蒔絵棗(前期展示)
高台寺蒔絵棗(全期間展示)
初代中村宗哲作 凡鳥棗(前期展示)
上杉瓢箪茶入(後期展示)
長谷川文琳茶入(後期展示)
瀬戸茶入 銘思河(後期展示)
瀬戸茶入 銘藻塩(後期展示)
新兵衛肩衝茶入(後期展示)
胡銅麒麟香炉(前期展示)
虫明焼御本写月と雁絵水指(前期展示)
利休茶入 銘 地蔵(後期展示)
粉溜秋草蒔絵雪吹(前期展示)
小島漆壺斎作 七宝蒔絵鮟鱇形茶器(前期展示)
千利休筆 妙一字(後期展示)
北野茄子茶入(全期間展示)

展覧会チラシ

2024年秋季 地階併設展

 茶盌ー深淵をのぞくー 内村慎太郎展                       10月 26日 (土)~  11月 4 日 (月)
「笈の小文」追うて…  村田浩一郎 茶垸展                                    11月 6 日 (水)  ~  11月 10日 (日)
 歌のかたち 田畑志音展                        11月 12日(火)~ 11月 24日(日)
 狂草窯 Le four des ”Herbes folles”
 フランス人陶芸家 エマニュエル・アレクシア個展
  Exposition d'un potier français  Emmanuel ALEXIA                        11月 26日(火)~ 12月1日(日)
 朴相彦 陶磁器展 ー梁山法基里の土でつくるー             12月 3 日(火)~ 12月 8 日(日)

[※各個展最終日は、16:00で終了致します。]

ご来館のお客様へのお願い

 
・館内では飲食・喫煙はできません。
・展示室および立礼茶席は写真・ビデオ撮影はご遠慮下さい。
・携帯電話・スマートフォン・タブレット等、各種電子機器の使用はご遠慮ください。
・危険物や汚物、動物等の持ち込みはお断り致します。
・鉛筆以外の筆記用具の使用はご遠慮ください。
・酒気を帯びた方のご入館はお断り致します。
・職員はマスクを着用しています
何卒ご理解いただけますと幸いです。
TOPへ戻る