2020年秋季特別展Ⅱ
野村得庵没後75年 茶の湯のわびと美
10月 24日 (土) ~ 12月13日 (日)
野村證券の創業者であり、一大金融財閥を築いた二代目・野村徳七は、“得庵”と号し、
茶の湯は藪内流、能は観世流を嗜む近代数寄者のひとりでした。
その得庵自身が京都別邸・碧雲荘にて行った大正12年12月の「南遊記念茶会」、
大正13年11月に豊国神社で行った「豊秀舎・新席披露茶会」、
大正14年秋の光悦会で担当した「騎牛庵」での茶席の再現展示を行います。
得庵が数々の美術品を蒐集しながら、その美意識を実際の茶会において磨いていった経過など再現しつつ、
その行き着いたわびの境地を探っていきます。
《主な展示作品》
「南遊記念茶会」より
藤原成経筆 三首懐紙・織部梟香合・天命菊花釜・南蛮縄簾水指
・瀬戸玉柏手茶入 銘 槙葉・紅葉呉器茶碗 など
「豊秀舎・新席披露茶会」より
豊臣秀吉筆 詠寄松祝和歌懐紙・胡銅麒麟香炉・天命真形栗猿地文釜
・福島正則共筒茶杓 銘 まつ嶋 など
「乙丑 光悦会」より
伝小野道風筆 小島切・青磁珠算玉花入・古染付張甲牛香合
・伊賀瓢形耳付水指・粉引茶碗・織部在判古竹蓋置 など
その他 野村得庵筆 蔵帳・他会記、野村得庵作 香合・茶入・茶碗も合わせて展示