大田垣蓮月尼展
幽居の和歌と作品
3月8日 ~ 4月20日
 
野村美術館では2014年春季特別展(前半)として、「あめんぼコレクション」による19世紀京都の芸術と文学を代表する歌人、大田垣蓮月尼(1791~1875)の作品展を行います。あめんぼコレクションは京都に長く住む二人の人物、アメリカ人学芸員ジョン・ウォーカーとオーストリア人社会学教授、ガブリエレ・ハードによって集められたものです。
家老と芸者の間に生まれた賢い少女は、誠(のぶ)と名付けられた後、知恩院の寺侍に預けられました。8歳の頃、彼女は亀岡城に奉公に出され、そこで女性に相応しい教養を身に着けます。やがて結婚し、多くの家族の悲劇に耐えた後、彼女は32歳にして尼になります。それから間もなく、彼女は和歌と陶磁器を作り始め、85歳で亡くなるまで創作を続けました。
彼女が作った全ての陶磁器には、自身の和歌が独特の書体で描かれ、あるいは刻まれています。彼女の歌は伝統的な慣習に則りながらも、個性的で、放浪の尼であった自らの経験が基になっています。100点を超す展示作品は蓮月と他の芸術家たち、富岡鉄斎、冷泉為恭、和田呉山などとのユニークな合作を含め、酒、煎茶、茶会のための絵画・書跡・陶磁器です。この展示は、京都では1984年以来となる本格的なものです。